薬剤師になったものの、「この仕事が向いていないのでは」と悩んでいる人も多いことでしょう。
そんな時は思い切って別の仕事につくのも一つの方法です。
わたしは医療現場での仕事を離れてとても気が楽になりました。
医療現場も色々ありますが、もっともつらかったのは病院勤務時代です。
職務経歴書を書くために思い出して気持ちが悪くなったこともあります。
病院勤務時代
病院で働いていた頃は休みの日になると「自分には生きてる価値などない、生きててごめんなさい」と思って泣いていました。
そして気分を変えなければと昼間からビールを飲んでいました。
まぁ病んでいたのでしょうね。
まだ判断力があるうちに神経内科か精神科に行った方がいいのかとも思いました。
本当に病気になったら自分では気付かないでしょうから。
一人暮らしだったので、「このまま病気になったら誰にも気付かれずに自殺とかするのだろう」などとも考えました。
親との電話中に泣いてしまってものすごく心配されたり。
先輩や病棟のヘルパーさんの前で泣いたこともあります。
やはりものすごく心配されました。
結局4ヶ月ほどで上司に泣きながら「仕事辞めます」と言って終わりました。
何がつらかったのか
なぜそんなに精神的に病んでるような状態になっていたかというと
- 失敗や自分の知識のなさにより周囲に迷惑をかける
- いつか取り返しのつかない失敗をするのではないかと怖い。
- 仕事が要領よくできない
- 何か意見を求められたときに自信がない
等々
転職サイトでは転職したい理由に「人間関係」をあげてることが多いですが、仕事自体が合わない人間もいます。
そういう場合は、職場を変えて人間関係が良くなればすっきり解決とはいきません。
夜勤のない大変さ
当時勤務していた病院はそれほど大きくはなく、薬剤師の当直や休日当番というものはありませんでした。
その代わり電話当番がありました。
携帯電話を連絡しておき、夜間や休日でも病院から電話がかかってきたら対応しないといけないのです。
これがまた恐ろしかったです。
カルテも見れない資料もろくにない状態で対応しないといけないのですから。
また、夜勤がいないということは引き継ぐ相手がいないということでもあります。
自分の仕事を終えるまで帰れないのはもちろん、突発で頼まれた仕事も断りにくいのです。
仕事が終わらなくて残っているのに、ちょうどいるからと追加の仕事を頼まれてたらいつまで経っても帰れません。
毎日そんなことばかりでした。
謝って済むことは気にしてはいけない
「謝って済むことを気にしすぎると『生きててごめんなさい』と思うようになるよ」
とは、病院時代の上司の言葉です。
辞めたい意思表明をした後だったので、「時すでに遅し」
とっくに『生きててごめんなさい』状態がずっと続いていました。
そして医療現場には謝って済まないことがたくさんあります。
それが怖くて仕方がなかったのです。
よく「若い頃は失敗した方がいい」といった言葉も聞きますが、失敗が取り返しのつく範囲内でおさまると考えられる人が羨ましくて仕方がないです。
日常生活でも問題発生
実は病院に勤めている間にプライベートでも色々ありました。
部屋の給湯器が故障したり(職場には何も言えず休みの日まで水シャワーで過ごす)、玄関ドアに不審な汚れが付いていたり(ストーカーや嫌がらせを疑うがその後何もなし)。
4ヶ月の間に家賃を2回払い忘れた時に「もう一人暮らし自体が無理かもしれない」と思い、「実家に帰るならどっちにしろ仕事は辞めなければ」と退職の意思を伝えたのでした。
病気になったり日常生活が送れなくなったら、結局仕事も続けられないのです。
そのくらいだったら、仕事は早めに辞めた方が良いです。
医療現場が合わなければ、合う仕事を探しましょう
病院以外でも調剤薬局やドラッグストアに勤めたこともあります。
病院に比べたら人の生死に直結している訳ではないですが、やはり自分の責任で人の健康を損なうことがあります。
今ではそれがとても恐ろしく、よく何事もなく勤められていたなと思います。
二度と医療現場には戻りたくないですし、薬剤師免許を返納しようかと考えたこともあります。
今は企業で働いていて直接人の生死に関わることがないのでいくらか気が楽です。
仕事は自分が思っているよりも簡単に辞められるものでしたし、医療現場以外にも働く場所はありました。
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