JRの乗車券は営業キロ100キロを超える場合、後戻りしない限り途中下車が可能です(例外あり)。
わたしはこれを知らなくて今までだいぶ損をしていたと気付いて落ち込みました。
通しで購入した方がはるかに安いのに、途中下車する時には分割して乗車券を買っていたのです。
金額は2019年時点のものです
JR乗車券は途中下車可能
旅行好きの人なら当然知っていることかもしれませんが、JRの営業キロ100キロを超える乗車券は後戻りしない限り途中下車が何回でもできます。
しかも有効期間内であれば日付を跨いでも大丈夫だそうなのです。
つまり東北地方の実家から東海地方の自宅まで帰る場合、途中の東京で途中下車、買い物して1泊して翌日帰って来ても大丈夫だったのです。
わたしはこれを知らず、乗車券を分割して購入していたため損をしていたことに気付いてショックを受けました。
乗車券を通しで購入すれば、分割した場合に比べて片道でも1,500円以上安く済んだはずだったのです。
「途中下車」とは、旅行途中(乗車券の区間内)の駅でいったん改札口の外に出ることをいいます。次の例外を除き、乗車券は、後戻りしない限り何回でも途中下車することができます。
次の表のきっぷでは途中下車できません。
途中下車|JR東日本
- 片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券
- 大都市近郊区間内のみをご利用の場合の普通乗車券
- 回数券
- 一部のトクトクきっぷ
- 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券、ライナー券
- 特定の都区市内(「特定の都区市内駅を発着する場合の特例」参照)発着となる乗車券は、それぞれ同じゾーンの駅では途中下車できません。山手線内発着となる乗車券も同じです。
どれくらい金額が違うか:名古屋⇄仙台の場合
例えば名古屋から仙台まで行く用事があり、途中の東京で途中下車した場合
(乗車券のみの値段。特急券は別に必要です)
- 分割した場合 名古屋→東京:6,380円 + 東京→仙台:6,050円 = 12,430円
- 名古屋→仙台通しで購入した場合:10,340円
通しで購入した方が2,090円安くなります。
しかも往復乗車券であれば片道の営業キロ601キロメートル以上であれば1割引。
- 往復とも分割した場合 名古屋⇄東京:12,760円 + 東京⇄仙台:12,100円 = 24,860円
- 名古屋⇄仙台往復乗車券:18,600円。
その差額6,260円です。
東海道新幹線のEX予約や東北新幹線のトクだ値を利用して「得した」とか思ってる場合ではなかったのです。
(もちろんEX予約もトクだ値も単独で利用する分にはお得です)
乗車券の有効期間
乗車券の有効期間は営業キロによって変わります。
営業キロが100キロメートルまでの場合と大都市近郊区間内のみを利用になる場合の乗車券は発売当日のみ有効。
101キロメートル以上の乗車券の有効期間は次のとおりです。
営業キロ 単位:キロメートル | 有効期間 |
---|---|
200まで | 2日 |
400まで | 3日 |
600まで | 4日 |
800まで | 5日 |
1000まで | 6日 |
※1001キロメートル以上は200キロメートルごとに1日を加えます。
- 有効期間早わかり方程式
Aキロメートル÷200キロメートル+1日=有効期間(小数点以下切り上げ) - 往復乗車券の有効期間は片道乗車券の2倍
- 乗車中に有効期間を経過した場合は、途中下車をしない限り券面に表示された最終駅まで使用できます。
ちなみに今回わたしが実家に帰るのに購入した往復乗車券は有効期間が12日間でした。
実家で2泊して帰ってきて東京で1泊して遊んでも十分な余裕があります。
東京駅で途中下車してみる
これを知った後、本当に大丈夫なのかと「在来線から新幹線に乗る駅」と「新幹線を乗り換える東京駅」で試してみました。
利用したのは東海地方⇄東北地方(東京乗り換え)の往復乗車券です。
結果、出口の改札機に切符を通したら乗車券は戻り、入るときも普通に入れました。
今度からは東京近辺で寄り道しても大丈夫です。
戻るのはダメらしいので、その場合は一度改札を出てから別に乗車券を買うかSuicaを使えば良いのでしょうか。
↓利用した往復乗車券。上の例では仙台にしましたが、実際は盛岡のはるか北まで行きました。
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