玄関の鍵が回らない〜24時間換気と負圧と電子ロック〜

ドアと猫

現在の部屋は暗証番号式電子ロックです。

ある風の強い冬の日、電子ロックの暗証番号を入力しても鍵が回らなくなり、ドアが開かなくなってしまいました。

それを2回ほど経験し、24時間換気システムが原因ではないかと疑い、出掛ける時はずっとシステムを切っていました。

それが最近になってやっと「暗証番号を入力してすぐにドアを軽く引けば鍵は回る」ということに気付きました。

(それまではロックが解除される音がするまでドアを動かさずにじっと待っていたのです)

マンションの鍵がまわらなくなる

数年前の春、初めて鍵のいらない暗証番号式ロックと24時間換気のある賃貸マンションに引っ越してきました。

しばらくは(玄関錠に関しては)何事もなく生活していたのですが、ある風の強い冬の日、暗証番号を入力しても鍵が回らず開かないという事態に。

回そうとするガチャガチャという音はするのです。

けれど、最後までまわらずエラー音が鳴り、当然鍵は開かない。

この時は何度もしつこく繰り返したところ、なんとか鍵がまわり室内に入ることができました。

原因は何かとネット検索するもわからず。

キッチンの換気扇をまわしていると鍵が回らなくなるのは気付いていたので、換気扇が原因だろうかと24時間換気を消してみると普通に鍵が回るようになりました。

それ以来、冬場は24時間換気を消して出掛けていたのですが・・・

やっと簡単な解決方法がわかりました。

その解決方法が『暗証番号を入力するとともに軽くドアを引く』。

簡単に言うと、ドアが内側にずれて鍵の凸部分と凹部分が接触していたことが原因だったのです。

ドアを軽く引いて鍵の凸部分と凹部分の間に隙間をつくるとすんなり回るようになりました。

通常の鍵だったらドアノブをガチャガチャとやったのでしょうが、初めての電子ロックということで勝手がわからず動いてる間は触らないようにしていたのが逆に悪かったのでしょう。

根本的な原因は24時間換気システムと負圧

鍵が回らない原因はドアが内側にずれて鍵の凸部分と凹部分が接触していたことでした。

では、そもそもなぜ24時間換気システムを使用しているとドアが内側にずれるのか。

それは負圧のせいです。

負圧とは

負圧とは、室内側の空気が換気機器などにより強制的に室外側に排出され、室内側の空気が足りなくなる状態です。

室内側が空気を取り入れようと内向きに圧力がかかり、ドアが重くなったり窓が開けにくくなったりします。

窓を開けていれば窓から空気が取り入れられるため起こりません。

現在住んでいる部屋は給気口(空気の取り入れ口)はあるのですが、風の強い日には空気が取り入れにくくなるのか負圧が強くなるようです。

負圧による玄関ドアと鍵への影響

おそらく現在の部屋では、この負圧によりドアが内側にずれてしまうのだと思われます。

そして、鍵の凸部分と凹部分が接触してしまうと、鍵が回りにくくなります。

専門用語?でいうと「デッドボルトがストライク(又はトロヨケ)部分に接触(鍵の名称は下図参照)」。

これを分かった上でネット検索すると、確かに「デッドボルトがストライクに擦れて鍵が回らない、回りにくくなることがある」という記載は出てきました。

でもそれは24時間換気システムとか負圧とか関係なく、ストライクがずれてるのだろうというもの。

ちょっと違うような・・・

鍵の名称

ちなみにずれてる状態を上からみると下図のようになると思います。

負圧のかかったドア

負圧によって鍵が回らない時は

24時間換気システムと負圧の影響により鍵が回らない場合は、ドアを引いて鍵の凸部分と凹部分の間に隙間をつくるとすんなり回ります

暗証番号式ロック(電子ロック)の場合は、暗証番号を入力して鍵が動き出すと同時にドアを軽く引きます。

ただ強く引き過ぎて反対側と接触すると、やはり回りにくくなりますので注意が必要です。

前後に余裕のある通常状態を維持しましょう。

台所の換気扇を回すと内側から鍵が回らなくなっていたのも、換気のせいで負圧が強くなっていたためだったのでしょう。

負圧が強くなるのは給気口が詰まってる場合もあり

この24時間換気システムと負圧により玄関の鍵が回りにくくなる問題。

今までは主に冬場に起こっていましたが、夏だというのに鍵が回りにくくなってしまいました。

給気口(空気の取り入れ口)の内側のフィルターを見て「詰まったりはしてないのに・・・」と思っていたのですが・・・

ふとベランダ側から給気口を見たところ、外側が思い切り土埃らしきもので埋まっていました。

24時間換気を切って、外側から掃除機で吸ったら網が見えるようになりました。

給気口が窓から近い位置にあって良かったです。

空気が取り入れられるようになったせいか、玄関の鍵も回りやすくなりました。

内側から開ける時も軽くなっていて、「こんなに軽かったんだっけ・・・」と驚いてしまいました。

電池交換にも気を付けましょう

当たり前ですが、電池交換は定期的にしておきましょう。

最初は「電池が切れたら買ってきて交換すればいいか」と軽く考えていたのですが。

電池の蓋を開けるのにも暗証番号を入れるので、電池が切れてからでは遅いのです。

普通の鍵の方が良かったと思わないでもありません。

ちなみに電池はこれ↓です。

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